添い寝すると落ち着く  アラサー女性小説家との東京での一夜

添い寝 女性向け添い寝サービス体験談レポ

こんにちは、東京でセラピストをしている男です。
アロママッサージや性感マッサージをしているので、女性との出会いはとても多いです。
そのため、利用者さんとプライベートで一緒に時間を過ごすくらい仲良くなったりすることも、たまにあったりします。

出会いは8年前。友達のような関係になった小説家女性からの連絡

「来週の日曜日、暇だったら家に遊びに来ない?」

とあるアラサーの女性からLineが届いた。
彼女は小説家、兼フリーランスのエンジニアという多才で珍しいことを生業にしているものの、それ以外はどこにでもいる普通の女性だ。
名前はリョウコ(仮名)。

彼女と初めて出会ったのは8年ほど前まで遡る。
当時彼女は地方に住む大学生で、就活のために上京するタイミングで僕に性感マッサージの依頼をしてきたのが始まりだった。
僕がこの性感マッサージや添い寝のサービスを開始して半年ほど経った頃だっただろうか。

彼女は外出して友達とワイワイ遊んだりするより、一人で大人しく読書したりするのが好きなインドア派な女の子で、異性に対しても壁を作ってしまい彼氏ができたことがないとその当時は話していた。
そんな彼女がなぜ僕に性感マッサージの依頼をしてきたのかというと、“HPを見て、変な人だなぁと思ってなんとなく会ってみたくなった”というよく分からない理由だった。

それでも何かいいご縁があったのか、会って以降は僕と彼女は仲良くすることができて、正確に覚えてないがこれまでに数十回は会っている。
一時的に疎遠になった時期はあったが、奇跡的に今もまだ関係は続いている。
よく考えるとここまで利用者さんと関係が長く続くことは珍しい、仲良くなれたとしてもだいたいどの女性とも2~3年くらいで縁が切れてしまっていることが多いから。彼氏ができたとか、結婚することになったとかで。
長く関係が続いているということもあって、自然体でいられるというか、お互いに気を遣うようなこともなくなった。

そして最初の1~2年こそ性的な関係があったもののそれ以降はいっさいなくなった。当時、彼女に好きな人ができたのがきっかけで。
それからは一緒にどこかに出掛けたりご飯を食べたりするような関係になった。お互いに恋愛感情もなく、友達のような感じだろうか。
そんな彼女との何気ない一日の出来事を綴っていく。

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東京都内、彼女の住むマンションに呼ばれる

東京都内某所。電車に乗って10分弱、リョウコが住むマンションがある最寄り駅に着いた。
時刻は16時をまわり、空はほんのり紫がかったオレンジ色に染まり始めている。
何回かお邪魔していて道は覚えているので直接彼女の家へと向かう。
僕に依頼をしてきた女性の家に訪問するというより、友達の家に遊びにいくような感覚で、緊張もしない。

住宅街だが近くに畑などの自然もあって穏やかに過ごせそうな街に彼女が住むマンションはあり、駅から徒歩で5分もかからずに着いた。
チャイムを鳴らすと彼女はドアを開けて顔をひょっこり覗かせてきた。
彼女は一般的なOLというよりクリエイティブな仕事をしてそうな風貌をしている。
明るい色のインナーカラーがアクセントになったボブヘアーで、この日は茶色の長めのスカートに灰色のロングカーディガンを着ていた。

「久しぶりだね〜。少し散らかってるけど、どうぞどうぞ」

笑顔で出迎えてくれた彼女の言葉に従って、一応礼儀正しく「お邪魔します」と言って靴を脱ぎ、日用品などが無造作に置かれた廊下を歩く。
彼女が住んでるところは大きめの部屋が2つある一人暮らしにちょうどいい広さで、インテリアもシンプルかつスタイリッシュだ。
小説を何冊も世に出している作家らしく、隣の仕事部屋には大量の本が棚に敷きつめられており、仕事中だったのか机の上にはノートパソコンが開かれていた。

バッグをてきとうに置いてフローリングに腰を下ろした。
会うのは2ヶ月ぶりくらいだろうか。

一緒に過ごす何気ない時間の幸せ

「何か飲む?と言っても紅茶か麦茶くらいしかないけど。あと、ケーキもあるよ」

「うん、じゃあもらおうかな」

手土産の一つもなかったが、遠慮なくケーキは頂いた。

それにしても、暇なときや寂しいときに一緒に過ごしてくれる存在がいるのはなんだかありがたい。
ろくな人生を送っていないけど昔から孤独とは無縁ということにおいては恵まれている気がする。
しかし、遠くない未来に40代50代と人生の折り返し地点に足を踏み入れていくことになるが、どんどん孤独になっていくのだろうか。
まあ、そんなことは置いておいて今はケーキの甘さと彼女の優しさに包まれて幸せを噛みしめることにしよう。
自分の辞書には『親しき仲にも礼儀あり』なんて諺はないが、代わりに『ケーキは見つけたら即座に食べるべし』や『彼女の優しさを最大限に活用するべし』という諺ならある。

僕たちの場合、会ったからといって僕が毎回女性にしてるようにマッサージをしてあげるわけでもなく、特にすることは決まっていない。
前回会ったときと同じように過ごした。
一緒にTVゲームをしたり、Uber Eats頼んでご飯食べたり、Netflixでアニメや映画を見たり、のんびり時間を過ごした。
こんななんてこともない些細なことが、振り返ってみると一番の幸せだったりするのである。

気づけば、いつの間にか時間は23時を回っている。

帰宅か、泊まるか…彼女の提案

ダラダラ過ごしただけなのになんだか疲れた。二人ともフローリングでアザラシのごとく横になりあくびを何回も繰り返している。
終電を考えると、そろそろ帰らなくてはいけない時間だ。

「今日は楽しかったよ。いつの間にかもうこんな時間だね」

「帰るの?明日は朝11時位から仕事するから、それまでに帰ってくれたら泊まってもいいよ」 

泊まりか…どうしよう。彼女に迷惑かからないだろうか。
そしてお互い明日仕事なのにちゃんと寝られるだろうか。
迷った末に、泊まっても彼女的に問題なさそうだったのと、寒い中帰るのが億劫になったので泊めてもらうことにした。
そうと決まり、僕たちは寝る準備に取りかかることになった。

彼女はこれから何かのイベントが始まるかのように楽しそうな様子で「はい、これ」と新品の歯ブラシやパジャマ替わりの大きめの長袖とニットの長ズボンを手渡してくれた。
泊まりは考えておらず何も用意してなかったのでありがたかった。

まず彼女からシャワーを浴びて、交替で僕もシャワーを浴びさせてもらった。寒かったので湯船にも浸からせてもらった。

浴室から出てくると、チェックのパジャマ姿になった彼女が「何かお酒でも飲む?」と言ってきたが、太ってしまうのと既に歯を磨いてしまっていたという現実的な理由で丁重に断った。
彼女と一夜を過ごすのはどれくらいぶりだろう。
こんなことを言ったら失礼かもしれないが、特に緊張やトキメキはない。
10代のころ、男友達の家に泊まることになって悪ふざけしながら夜ふかししたり、彼女と初めてホテルに行って同じベッドで寝ようというときにはワクワクしたものだけど、もうそういう感情を感じにくくなってしまった。
擦れた大人になってしまったもんだ。
いや、そもそも一緒のベッドで寝るだけであって、何かいかがわしいことをするわけでもないので、それが普通か。

深夜1時近くになり「おやすみ」と言い合って僕たちは電気を消してベッドに入った。

添い寝で感じた安心感と不思議な落ち着き

部屋の片隅にある月型の照明がほんのりと部屋を照らしていて、少しムーディーに感じた。
それにしても、シングルサイズのベッドなので2人で寝るには狭い。
端(はし)に寝てるのにも関わらず、どうしても腕同士が当たってしまう。
彼女と一緒に寝るのが久しぶりなのもあって、なんだか変な感じだ。
でも、同じお布団を共有しているので身体の熱気が伝わってきてとても暖かく、心地良くもあった。
僕はイビキをかいてしまう気がして先に寝たら迷惑かけそうなので彼女が寝るのを待っていたが、中々寝てくれない。

寝やすい体勢を模索してるのか、彼女が寝返りを打つたびに身体のあちこちが当たってくる。

「寝れないの?」

「うん…いつもは寝付き悪くないんだけどね」

普段と環境が変わったから寝れなくなったんだろうか。
でも、自分にはあまり関係ないようで今にも眠ってしまいそうだ。
うつらうつらとしながら眠気と戦い、ふと彼女のほうを見ると、身体を “くの字” にして顔をこちらに向けていて、おでこが僕の肩に触れそうな距離にあった。
実年齢より若く見えるあどけない寝顔が可愛く、不覚にも少しドキッとする。

目を閉じてしばらくじっとしていると、彼女が僕の手に触れ、握ってきた。
寝ぼけまなこで無意識的にぼくも握り返す。
何年かぶりに手を繋いでいることに対してお互い何か言うわけでもなく、あたかも自然であるかのように感じた。
心地よくて、このまま寝てしまいそうだ。
しかし、夢と現実のはざまをさまよっているときに、彼女の腕がこちらに伸びてきて首に絡ませてきたことに気付き、はっと目が覚めた。
ハグをしてくるなんて人肌が恋しいんだろうか。それにしてもなんてスベスベした腕なんだろう。

「もっとくっついて寝てもいい?」

意を決したように彼女は聞いてきた。 

「え…?いいよ」

そう言うと、彼女はさらに体を寄せてきて、おでこを僕の頭にくっつけてきた。
心拍数がグッとあがったのが自分でも分かった。誤魔化すために平静を装って彼女の頭を片手で優しく撫でる。
彼女の息づかいが頬にかかり、くすぐったい。

「今日、どうしたの?」

少し笑いながら、聞いてみた。

「わかんない。なんか添い寝してほしい気分なのかも」

肌が白くモテそうな顔立ちだけど、出会いがなく3年ほど彼氏がいないらしい。
人肌が恋しくなることくらい誰にでもあるだろうが、今がその時なのだろう。
僕も彼女をハグしたくなり、小さな背中に腕を回した。確かにこうして身体をくっつけて添い寝するのは落ち着くし、なんとも言えない心地よさがある。
心が満たされ、エロいことなんてしなくてもいいとすら思える。
ハグを通して伝わってくる彼女の体のぷにぷにとした柔らかさに人間の愛おしさのようなものを感じる。

体を寄せ合って添い寝を始めて3分ほどで、彼女から寝息が聞こえだした。
最初は欲求不満で誘われてるのかとも少し思ったけど、どうやらそうではなかったらしい。
添い寝で彼女の甘い匂いや温もりを感じながら、半分夢の中でぼーっと彼女の寝息を聞いているうちに、僕も深い眠りにおちた。

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翌朝の別れと彼女からの義理チョコ

目を覚ますとカーテンのすき間から光が射し込んでいて、朝を迎えたことに気づいた。
隣を見るとリョウコは小さく寝息を立てながら口を半開きにして寝ている。
幸せな夢でも見てるかのような穏やかな寝顔だった。
眠い目をこすりながら僕は静かに私服に着替え、そのまま何も言わず帰るのもあれだったので、彼女に「じゃあ帰るね」と声をかけた。
すると彼女は目を開き、何かを思い出したかのようにスッと起き上がり「はい、これ」とチョコレートの入った紙袋を手渡してきた。

バレンタインデーの存在すらすっかり忘れていた。
事あるごとに彼氏にはしたくないと彼女から言われるが、律儀に義理チョコを用意してくれていたらしい。
「ありがとう」とお礼をして、マンションを出る。
空を見上げると、雲一つない青空が今日もキレイだった。
路上ではトレンチコートを着たサラリーマンが足早に歩いてる姿を見て、今日が月曜日であることを再認識する。

はぁ、今日も頑張ろう。

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