はじめに: 性の悩みは人に相談しにくい
自分が性の悩みを持っているとき、周りの人には打ち明けにくいですよね。
相談するにしても、誰に相談すれば良いか分からないと思います。親しい友人やパートナーにも、性に関する悩みは特に、デリケートな話題として避けがちです。
中でも「中イキできない」という悩みは、恥ずかしさや不安からさらに話しにくい問題かもしれません。
しかし、性の悩みを抱え込むことは、精神的な負担を増やし、結果的に身体や性的な快感に悪影響を与えることがあります。
もし、同じような悩みを持つ女性が少なくないと知っていたら、少し気持ちが楽になるはずです。
実は、「中イキできない」と悩む女性は非常に多く、これは何も珍しいことではありません。
性感マッサージ師をしている僕が、女性から一番相談される性の悩みのうちの一つです。
この記事では、中イキを達成するまでの方法や性感帯の開発について説明し、可能な限り悩みを解決するための情報を提供します。最後まで読んでいただけたら幸いです。
中イキとは?クリイキとの違い
「中イキ」と「クリイキ」という言葉、耳にしたことがあるかもしれませんが、実際の違いを知っている人はどれくらいいるでしょうか。
まず、クリイキとは、クリトリスを刺激することによって得られるオーガズムです。クリトリスは女性器の中でも非常に敏感な部位で、直接的な刺激によって多くの女性が最初に経験するオーガズムになります。
一方、中イキとは、膣内の性感帯を刺激することで達成されるオーガズムです。膣内にも感じやすい場所がいくつか存在しますが、クリトリスほどの敏感さを持っていないため、多くの女性が膣内で快感を得るのに苦労します。膣内にはGスポットやポルチオと呼ばれる感度の高い場所があり、これらをうまく刺激することができれば、中イキを達成する可能性が高まります。
中イキを経験する女性は全体の約20~30%といわれており、クリイキに比べて難易度が高いです。
「クリトリスではイケるんだけど、中(膣内)だとイケない」と相談される女性も多いです。
しかし、中イキは時間をかけてトレーニングをすることで、何か特殊な事情がない限り、誰もが達成できるものです。
気持ちよさにも違いがあり、体感や経験が個人によって異なるため全ての女性に当てはまるわけではありませんが、クリイキは瞬間的な快楽をピンポイントに感じることができ、中イキは頭が真っ白になって快楽を身体全体で感じることができると話す女性が多いです。
なぜ中イキできないのか?その原因とは
中イキができない原因は個人によって異なりますが、一般的に次のような理由が挙げられます。
性感帯が未開発である
前提として、膣内の性感帯が十分に開発されている必要があります。膣内には多くの女性が知らない性感帯が存在し、これらをうまく刺激することが中イキ達成のカギになります。膣内を適切に刺激し続けることで、徐々に性感が高まり、快感を感じられるようになります。
逆に言うと、性的に興奮してる時に膣内を自分の指で触ってみて気持ちよさをほとんど感じない女性は、その段階で中イキすることはかなり難しいです。
クリイキも経験したことがない
クリイキができないのに中イキができる女性はあまり多くありません。まずは「イク」という感覚を知るために、比較的達成しやすいクリトリスでオーガズムに達することを目指してください。
リラックスできていない
性行為に対して不安や緊張が生じると、快感を得るのが難しくなります。リラックスした状態で行うことが必要ですが、性行為そのものにプレッシャーを感じる女性も少なくありません。中イキを目指すためには、まず心と体の両方がリラックスすることが重要です。
また、「なんとかして早くいかなきゃ」という焦りもオーガズムを阻害する要因になりますので、気を付けましょう。
尿意を感じて自分にブレーキをかけてしまう
セックスや手マンをしている時におしっこがでてしまいそうな感覚になることがあると思います。
実際に出てしまうことは経験上少ないですが、膣内のすぐそばに膀胱があることと関係していて、膀胱を圧迫しているからです。
しかし、おしっこが出てしまうことを恐れてブレーキをかけるということは、同時に中イキのブレーキをかけていることになりますので、防水シーツを敷くなりして「おしっこをベッドでしても大丈夫」という心構えでいることがいいかもしれません。
おすすめ書籍: 『膣性感開発・中イキ完全マニュアル』
性感開発に関する理論や実践方法をもっと深く学びたい方におすすめの書籍が、由良橋 勢著の『膣性感開発・中イキ完全マニュアル』です。
この本に僕が出会ったのは1年ほど前。
経験やネットから得た情報から、Gスポットやポルチオ(膣奥)の位置であったり愛撫方法について漠然と知っていただけだったので僕にとっては割と有益な本でした。
今から10年前の2011年に出版された本だからなのか、膣を丁寧に扱っていない記述もありましたが、膣内での感覚を高めるための具体的なテクニックや、性感帯を開発するための練習方法が図解で詳しく説明されています。初心者でも分かりやすく、実践的な内容が詰まっているため、中イキを目指している女性にとって必読の一冊です。
中イキを達成するまでの方法
上記の本に、中イキについて以下のような記述がありますが、参考になる方もいると思いますので引用させて頂きます。
中イキを実現するには、次のような大きな流れを掴んでください。
①クリトリスでも何でも、まずは感じることを知る。
②次に、クリイキでも何でも、イクことを知る。
③クリトリスや乳首など、ほかの性感帯刺激を併用してでも、膣中で感じることを知る。
④そのうえで、膣中だけで感じることを知る。
⑤イクのはクリでだとしても、膣中で感じながらイクことを知る。
⑥さらには、クリ刺激などのアシストがあったとしても、膣中でイクことを知る。
⑦そうして最終的に、膣中だけでイクことを知る。これで中イキの達成。
セルフプレジャーによる開発でも中イキの近道になる
中イキの開発には、パートナーとのセックスだけでなく、セルフプレジャー(マスターベーション)もとても有効です。自分ひとりで行うことで、他人の目や期待を気にせず、自分のペースで膣内を開発することができます。
基本的に自分が気持ちいいと感じるようになるまで漠然と優しく触るだけでも十分すぎるほど効果はありますが、たまにバイブレーターやディルドなどの玩具(アダルトグッズ)を取り入れると、より効果的に性感帯を開発することができます。特にGスポットに対応した玩具や、膣内を広範囲に刺激できる玩具を使うことで、中イキを達成しやすくなります。ただし、使いすぎると玩具でしか気持ちよくなれない身体になってしまう可能性があるため、あくまでも補助的な役割で使ってください。
終わりに: 中イキを目指して楽しみながら進めよう
中イキを目指す過程では、焦らずにリラックスし、楽しみながら取り組むことが重要です。
すぐに成果が出なくても、それは正常なことです。何よりも大切なのは、自分の体をしっかりと理解し、性的な快感を感じることができる状態を作ることです。
時間をかけて、パートナーとコミュニケーションを取りながら、一歩ずつ前進していってください。
「何が何でも中イキをを達成したい!」と切羽詰まった感じで取り組むより、「パートナーとお互いに楽しみながら気持ちよくセックスしていたら、いつの間にかできるようになっていた」というのが理想的ですね。
もちろん、女性用風俗を利用するというのも一つの手です。
性感マッサージ師として、中イキしたい女性は俺に任せろ!!と言いたいところですが、まだまだだと思っていますのでこれからも精進したいと思います。笑